世の中には、さまざまな育児方法や便利なグッズがたくさんあります。
赤ちゃんの睡眠に関する内容でいうと、私がこちらのブログで紹介しているネントレ(ねんねトレーニング)や安眠グッズもその一つですね。
ネントレのような手法やスワドルなどのグッズはとても効果的で便利なものなのですが、これらは魔法でもなんでもなく、ただの一手法・一アイテムに過ぎません。
なので、ネントレ部分やグッズを試してみても赤ちゃんはすぐには寝てくれないことがあります。(というかたぶん、それがほとんどなのではと思います。)
それでは、赤ちゃんがぐっすり眠ってくれるために必要なことは何なのでしょうか?
今回は、赤ちゃんがすやすやと、そして朝までぐっすり眠るために必要なことと私がネントレを軌道に乗せるまでに実践した手順を紹介します。
よく聞く赤ちゃん寝ない問題
- 赤ちゃんが全然寝てくれません
- 抱っこしているのに寝てくれません
- おくるみを試したけど寝てくれません
- ネントレ始めたけど寝てくれません
これらのお悩みはよくわかります。私も初めての育児やネントレを始めたころに感じた内容だからです。
ですが、赤ちゃんたちは、何かしたからと言ってそんなにすぐには寝てくれません。
それもそのはず。
つい最近までママのお腹の中でマイペースに寝たり起きたりをしていたのに、お腹から出てきたとたん、大人のリズムに合わせて寝てくれなんて無茶苦茶ですものね。
そして、これらのお悩みをよくよく聞いていると、道具や手法に頼ったピンポイントの対応であることが多いのです。
これは単なるその場しのぎの対処療法であり、どれも根本的な赤ちゃんが寝ない問題に対応する内容ではないのです。
「赤ちゃんは今までどんな生活を送ってきていたのか?」を考えるとどうすれば良いかが見えてきます。
赤ちゃんに眠ってもらうのに本当に必要なこと
- 生活リズムを整える
- 毎日同じスケジュールで生活する
早速、結論をお伝えしますが、赤ちゃんの睡眠に必要なことは、『お腹の外の時間に合わせた、規則正しい生活を日々送っていく』ということを身につけてあげることになります。
「え、そんなこと?」と拍子抜けしてしまいましたか?
それでは、少し詳しくお話していきますね。
1.生活リズムを整える
赤ちゃんはママのお腹の中で寝たり起きたりを短いサイクルで繰り返していました。
それを時間をかけながら徐々に外の世界の時間に合わせられるよう、まずは朝・昼・夜がわかるような生活リズムを作ってあげることが必要です。
大人だって一度生活リズムが狂うと元に戻すのは大変ですよね。
例えば、時差・夜勤・夜更かしなど。一時的なものでさえ頭はぼーっとするし、体もだるくてしんどいです。
赤ちゃんはどうでしょう?10か月近くもママのお腹にいましたし、まだ外の世界の時間に関する経験も知識もありません。
起きる時間は明るいところへ連れていき、寝るときは暗い所へ連れていくと、徐々に赤ちゃんもわかってくれますよ。
2.毎日同じスケジュールで生活する
規則正しい生活というのは一日二日していたら良いというものではありませんし、身につくものでもありません。
今日はこのスケジュールで、明日は別のスケジュール、あさってはまた元に戻してなんてやっていたら大人でも混乱してしまいますし、習慣化とは程遠いですね。
毎日毎日同じスケジュールで生活することで、生活リズムは整い、赤ちゃんも体と頭で学習していってくれるでしょう。
ネントレの意味はあるのか?ネントレの役割とは?
- もちろんあります
- ネントレとはスケジュール管理方法
- ネントレをすると比較的短期間で生活リズムが整う
では、ネントレとは?意味はあるの?魔法でなくて何なの?という疑問が出てきますね。
ネントレにはもちろん意味があり、その役割は、赤ちゃんに安定した精神状態で規則正しい生活を送ってもらうためのスケジュール管理方法なのだと私は思っています。
そして、このネントレを行うこと得られる効果は、自然に任せていたら何か月もかかるであろう赤ちゃんの生活リズムを比較的短い期間で整えてくれることです。
ネントレという言葉が睡眠の部分だけを指しているように勘違いしてしまうのですが、ネントレは、「寝る瞬間のトレーニング」ではなく、「寝るための生活全般のトレーニング」です。
ぐっすりに寝るためには、起きる、体を動かす、食べる、精神的に安定することが必要です。
ネントレでは、これらの時間を大人がコントロールして、赤ちゃんに習慣化させてあげましょう。
頭より体が勝手に動くように当たり前になるのが習慣。毎日いつも通り過ごしているだけで、勝手に寝てくれます。
ネントレを軌道に乗せるための具体的な手順
- STEP❶現状把握:赤ちゃんを観察する
- STEP❷目標設定:赤ちゃんに合わせたスケジュールを立てる
- STEP❸実行:毎日同じスケジュールで生活する
- STEP❹改善:目標スケジュールの見直し・修正をする
多くのネントレ本では、月齢ごとのスケジュールや泣いてしまった場合の対策などは詳しく書いてありますが、どうやってそのスケジュールを運用していくかについてがあまり書かれていません。
最初はあまりのスケジュールの綿密さに「これは無理だわ」と思ったり、やってみたもののお手本のスケジュール通りにいかずに挫折してしまったりしてしまいます。
そうならないために私がやっていたことを紹介しますが、実はこの手順は、内容がネントレであるだけで、みなさんが普段の生活や仕事の中などで自然とやっていることです。
それでは、解説していきますね。
STEP❶現状把握:赤ちゃんを観察する
赤ちゃんの生活リズムを整えるためにまずやらなければならないことは、赤ちゃんを観察することです。
今現在、どのようなタイミングで寝起きしたり、お腹を空かせたり、ぐずったりしているのかを見て、メモしてください。
現状把握を怠り、いきなりネントレを始めると、「現在の目標」とすべきスケジュールがわからなくなります。
ただやみくもにお手本のネントレスケジュールに合わせようとするとギャップが大き過ぎて、ママも赤ちゃんも疲れてしまい、「上手くいかない」、「ネントレは合わない」と早々に諦めてしまうんです。
育児日記に赤ちゃんのさまざまな変化や様子をメモします。
ツールは大学ノートなどなんでも良いですが、私は森永乳業さんにいただいたこちらのノートを愛用。時間割になっていてとても便利!
STEP❷:目標設定:赤ちゃんに合わせたスケジュールを立てる
STEP❶でメモしたスケジュールと、「近い将来」目標とすべき、赤ちゃんと同じ月齢のお手本スケジュールを見比べます。
❶でメモしたスケジュールとお手本のスケジュールにほとんど差がない場合、お手本のスケジュールを「現在の目標」に設定してください。
もし、赤ちゃんがお手本のスケジュールと大きくギャップがある場合、いきなりお手本のスケジュールを目指すと挫折してしまう可能性があります。
こういった場合は、「現在の目標」は、お手本ではなく、もう少し現実的なスケジュールに組み直してください。
例えば1時間の誤差がある場合は、まず30分でも15分でも良いのでスケジュールに近くなるようにする。最初はそれでOKです。
1日で1時間調整するのではなく、1週間で1時間、あるいはもっとかかるかもしれませんが、それも赤ちゃんの様子を見ながらになりますね。
メモ
お手本スケジュールはネントレ本やジーナ式などをネットで検索してくると見ることができます。私のおすすめネントレ本は【赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド】です。
STEP❸実行:毎日同じスケジュールで生活する
目標のスケジュールが決まったら、それに沿って毎日同じスケジュールで生活してみてください。
当然上手くいくときもありますし、失敗するときもあると思いますが、それもメモに残しておきましょう。
STEP❹改善:目標スケジュールの見直し・修正をする
次にすべきことはスケジュールの見直し・修正です。
数日スケジュール通りに過ごせたのであれば、STEP❷に戻り、目標を再設定していきます。
上手くいかないようであればSTEP❶に戻り、どの部分が合ってないのかを観察するところからやり直しです。
これらのステップを繰り返していくことで、徐々にお手本のスケジュール通りに生活リズムが整い始めネントレが軌道に乗っていきます。
まとめ
- 毎日規則正しい生活を送る
- 正しい手順でネントレを軌道に乗せる
いかがだったでしょうか。
今回はネントレの本質と、ネントレの運用方法について私のやっていることを紹介しました。
残念ながら、赤ちゃんが寝てくれる魔法はありません。
地味ですが、正しい手順を一歩一歩踏んでいき、赤ちゃんの睡眠力をあげていきましょう。
- 記事の中で紹介した私のおすすめネントレ本はこちらです。
\クリック応援嬉しいです♪/
にほんブログ村