35歳以上での出産を高齢出産と言いますが、一般的に、高齢出産の場合、さまざまなリスクの発生する可能性が高くなると言われています。
私は36歳で結婚したので、子供を望み妊娠した場合は自然と高齢出産に該当するため、リスクが高いという言葉にとても不安を抱いていました。
その後、37歳と39歳で妊娠出産をしましたが、ネット検索ではリスクやトラブルの話を見てしまい、不安を解消したいのにさらに不安になる日々を送っていました。
実際、高齢出産はリスクが高いことは確かなようですが、しっかりと事前知識を身につけて、トラブルの際に対応できるようにしておきたいですよね。
この記事では、高齢出産にはどのようなリスクがあるのかや、私が妊娠中や産後に感じたメリットと「これから高齢出産の可能性がある方に知っておいていただきたい現実(デメリット)と対策」についても併せてご紹介します。
高齢出産のリスク
- 流産
- 赤ちゃんの先天異常
- 妊娠中の合併症
- 難産
10代などの妊娠の身体が成熟していない場合を除き、一般的に、加齢とともにさまざまなリスクが発生する確率は上がっていくそう。
どのようなリスクについても個人差はありますが、今の自分と昔の自分を比較するという意味では、老化からあらゆる身体的リスクが上がるというのは自然なことですね。
私は専門家ではないため、項目のみの紹介となりますが、上記4項目以外にもさまざまなリスクがあることをご了承ください。
高齢出産のメリット
- 精神的に成熟している
- 周りに出産育児経験者が多い
- 経済的に余裕がある
デメリットに目が行きがちの高齢出産ですが、メリットもあります。
ここでは、特に私自身が強く感じたもの3つについて取り上げていきますが、こちら以外にもさまざまな研究結果により高齢出産が子供や母体に与える良い影響があるようなので、よろしければご自身でも調べてみてくださいね。
1.精神的に成熟している
特に20代の頃の自分と比較すると、圧倒的に現在の方が精神的に落ち着いています。
ちょっとしたことに腹を立てたり、落ち込んだり、マイナス面での気持ちの浮き沈みは小さくなり、仮にそのような場面に出会った時でも、自分の感情コントロールが上手になっています。
私もまだ駆け出しなので偉そうなことは言えませんが、育児においては、思い通りにいかないことの連続ですので、こちらの点は高齢出産の今だからよかったと思えます。
2.周りに出産育児経験者が多い
現在の日本の初産平均年齢はおおよそ30歳、高齢出産の割合は25%です。
すると当然、私と同年代の友人知人・親戚などで子供がいる場合は、出産および育児経験者が半数以上です。
経験者は具体的かつ役に立つ情報を持っているので、さまざまなアドバイスをくれたり、悩んでいるときに気持ちに寄り添ってくれたりします。
例えば、妊娠出産時の過ごし方や準備物、使ってよかったグッズのレビュー、特に育児のお悩みは育児書で答えが見つからない部分も多いので、たくさんの経験談を聞くことができるのは大きなメリットになります。
Memo:
お洋服や本のおさがりをいただいたりすることもあります。子供の成長は早く、ものの傷みも早いので、こちらも大変助かりました。
3.経済的に余裕がある
夫婦の働き方によっても異なってはきますが、30代後半ともなると収入は20代と比較すると増えていることがほとんどでしょう。
しかしながら、現在経済的に余裕があるとは言っても、健康で働き続けることができる期間が若い世代と比較すると短いです。
独身時や子供のいない時期に貯蓄もせずに散財したり、しっかりとしたマネープランを立てずに普段の生活や子供の教育にお金をかけすぎたりしてしまうと、収入が増えてもの支出が多くなりがちになるので気をつけましょう。
私が行っている貯蓄や資産形成については、あとの項目に記載しているのでご覧ください。
私の感じた高齢出産の現実(デメリット)
- 身体の回復に時間がかかる
- 両親が高齢でサポートは当てにできない
- 子供の成長までに体力・健康・寿命に不安が残る
- 教育資金と老後資金の支出時期が重なる
- 子供の働き盛り・育児期間に自分達の健康問題が重なる
ここからは、高齢出産の現実的な課題について、私が感じたことをお伝えしていきます。
知っておくと「こんなはずではなかった」という後悔の有無や対応の仕方が異なってくるので、把握しておいていただきたい内容ですね。
1.身体の回復に時間がかかる
やはり年齢による気力体力の低下には抗えず、とかく身体については自分が思った以上に老化しているなんてこともあります。
気力がなくなっても体力でカバーしたり、その逆であったりという力業は若い時のようにできません。
私の産後の母体回復については、初産の37歳と2回目の39歳では明らかに回復スピードが遅くなっていると感じました。
骨盤まわりの痛みがなかなか取れず、取れたと思ってもしばらくすると痛みが出てくるなど治りが遅いです。
Memo:
高齢出産の影響かただの老化かは不明ですが、風邪を引きやすくなりました。
2.両親が高齢でサポートが当てにできない
こちらは各ご家庭の事情によりますが、一般的に、両親の年齢も高齢期にさしかかっている場合が多いです。
私の実家は遠方ですが、両親は健在で、里帰り出産やこちら側に来てもらいサポートを受けることができました。ただ、近隣に住む夫の実家側では義母はすでに他界している状況でした。
このように親が他界していたり、生きていても健康でサポートできるだけの体力があるとは限りません。
両親にも介護が必要な状況であったりと、お互いの生活で精いっぱいということが考えられます。
3.子供の成長までに体力・健康・寿命に不安が残る
子供が成人し巣立つころ、高齢出産をした親はいくつになっているでしょうか。
私の場合だと、末っ子が20歳の時に59歳、30歳の時に69歳で、何とか生きてはいられそうです。
子供の成長を一緒に喜ぶためには、69歳で体力に自信があり健康であることが必要ですから、やはり若干の不安は残りますね。
私自身は、欲を言うと子供がどういった人生を歩むのか、40歳ごろまでは見守りたい気持ちがありますが、みなさんはいかがでしょうか。
4.教育資金と老後資金の支出時期が重なる
教育費が一番必要となるのが大学進学時ですが、高齢出産の場合は、このあたりで親の退職が近くなってきます。
少なくともそれまでに、教育資金あるいは老後資金のいずれかの調達目度がたっていなければ、その後の生活は厳しくなりそうです。
子供の進学などを断念させるか、自分たちの老後を貧しいものにするか、という状況に陥ってしまう可能性があります。
私の場合は、子供達に迷惑をかけないだけの資金を準備できるよう、仕事や投資に励んでいます。
5.子供の働き盛り・育児時期に自分達の健康問題が重なる
子供が巣立った後も家族関係は続いていきます。
子供が働き盛りで育児真っただ中の30代から40代のころ、高齢出産の親は、自分たちの健康問題に直面している可能性があります。
自分たちの老後のサポートを子供へ期待しているかいないかは別として、忙しく余裕のない時期にトラブルが起きてしまう可能性が高いことは悲しいですね。
高齢出産に向けてやっておくと良いこと
- 健康な身体づくり
- 家事の効率化・分担
- 家事育児サポートサービスの調査・登録
- 貯蓄・資産形成
さきほどは高齢出産の現実的な課題についてお話しましたが、ここからはその課題に向けて自分で取り組めることをご紹介します。
私自身が実践しているものですが、やっておいて良かったと思えた内容なので、まだの方はぜひ始めてみてくださいね。
1.健康的な身体づくり
こちらは妊娠出産のみならず、人生を謳歌するのに必要不可欠な内容。
健康で体力のある身体をつくるために、定期的な運動習慣を身につけ、食事の内容にも気をつけましょう。
平均的な体重でない場合は、妊娠中のトラブル発生率が上がってしまうので、痩せ過ぎも太り過ぎも良くありません。
また、産後は出産からくる母体へのダメージ回復や、直後から始まる赤ちゃんのお世話、子供の活発な遊びにと、体力がないと相当に厳しい状況が続きます。
Memo:
現在は、双子の育児中でできていませんが、長男出産後は以前から続けていたホットヨガを再開しました。双子の手が少し離れてきたら、また再開したい内容です。
食事は可能な限り手作りのものを摂取して、食材にも気をつかっています。
2.家事の効率化・分担
妊娠中はつわりを始めとする体調不良や、お腹の赤ちゃんの成長につれて身体が思うように動かない時期があります。
また、産後は子育てに手間暇がかかるため、今までのように自分のペースで家事ができなくなります。
妊娠・出産・子供の成長と状況に合わせて、パートナーと話し合い、都度、家事の効率化や役割分担の見直しを図ることは必然です。
わが家では、ドラム式洗濯乾燥機と食洗器が大活躍しており、役割分担も土日の食事は夫が担当するなど、効率と分担が都度見直されています。
3.家事育児サポートサービスの調査・登録
里帰り出産やご実家が近いなどご家族のサポートが手厚い場合を除き、妊娠中や産後しばらくは、パートナー以外からのサポートもあると安心。
自治体のサポートサービスは比較的安価なので、まずはこちらに登録するのがいいかなと思います。
また、経済的に余裕があれば、民間のサービスを必要に応じて使うことも検討しても良いのではないでしょうか。
私はというと、市町村の産後ケア、ファミリーサポート、子供の一時預かりと、民間の家事代行サービス3社に登録しました。
実際は使わなかったものもありましたが、いざという時に対応できるので、登録だけでもしておくのがおすすめですよ。
4.貯蓄・資産形成
35歳以上で子供を望む場合、今後、健康で働き続ける時間は若い層に比べて短いです。
出産してから貯蓄をするようでは教育資金と老後や介護資金の調達が難しくなってくるので、わが子に金銭的な負荷をかけないよう資金準備をしておきましょう。いやらしく聞こえるかもしれませんが、お金で解決できることは多いです。
出産以前とお金の使い方や支出に変化が出てくるので、こちらもパートナーとしっかり話し合いが必要な部分です。
わが家は貯蓄をしつつ、その一部を資産運用して、今後の大きな出費に備えています。
よろしければ、わが家の資産運用方法の一部を紹介しますので、併せてご覧ください。
まとめ
- いくつであっても妊娠出産は素晴らしい
- わが子は本当に本当に本当に可愛く愛おしい
- 妊活前に高齢出産のリスクやポイントを事前に心得えておく
- 妊娠前後に高齢出産のリスクやポイントに備えておく
- 30代以降で子供を望む場合の妊活は早めがおすすめ
- お金は必須
いかがだったでしょうか。
高齢出産はリスクが高く、産後にも課題があるのは確かです。
だからと言って、子供を望むことをご自身やパートナー以外の誰かに阻まれる理由にもなりません。
私が大切だと思うことは、妊娠・出産・育児・老後のライフプランについて、しっかりとお二人で話し合い、新しい命の誕生に備えることだと考えます。
みなさまの人生が、より素晴らしいものになりますように。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
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