初めての出産、初めての帝王切開。
初めての体験は、わからないことだらけで不安になることもありますよね。
今回、私自身は初産ではありませんが、前回は経膣分娩の単胎出産だったことから、今回の出産はまさに初めてのことだらけで、あるのは不安のみ。
というわけで今回は、私が2回目の出産で帝王切開で双子を出産した体験談を「出産前日~当日」まで詳細に語ります。
これから初産に臨む方、帝王切開に臨む方、双子出産に臨む方、出産に臨む全ての方とそのご家族のご参考になれば幸いです。
帝王切開の痛みに関する記事はこちらの【体験談】帝王切開の痛みはどのくらい?いつまで続く?入院生活と術後の経過も併せてどうぞ。
私の出産事情
- 切迫早産で長期入院
- 双子妊娠の予定帝王切開
- 大学病院での出産
私の場合は、MDツインの双子妊娠が確定した妊娠初期の時点で帝王切開が確定。
経膣分娩が可能な場合もあるようですが、私の入院先の大学病院では、双子はもれなく帝王切開とのことで選択肢はなかったです。
双子妊娠は早産の可能性が高く、私も28週から子宮頚管長が2cm未満の切迫早産で入院をしており、一時退院などは夢のまた夢で、入院した瞬間にそのまま出産コースをたどることがほぼ決まっていました。
また、双子の切迫早産に加えて、子宮口に近い双子兄が逆子だったこともあり、場合によっては「トラブル後数時間以内の緊急帝王切開または30分以内の全身麻酔で超緊急帝王切開になる」と幾度となく主治医から言われていました。
結果的には37週まで持ちこたえ、予定帝王切開で無事出産しましたが、手術当日まで毎日ハラハラドキドキの入院生活でしたね。
手術前日のスケジュール
- 手術の同意書などの記入
- 検温・CGT・採血・剃毛など
- 主治医による腹部エコー・手術部位のマーキング
- 麻酔科医、手術室看護師の紹介と説明
- 産婦人科看護師の入院生活に関する説明やヒアリング
- 21:00以降の絶食
落ち着かない手術前日。ですが予定もそれなりにあるので、何もないより気がまぎれたように思います。
1.同意書などの記入
入院中に、入院や治療・手術に関する山のような書類に目を通し、サインをしていきます。
病院側はリスクを説明する責任があるので仕方がないのですが、もしこのような事態になったら…と思うと怖かったです。
2.検温・CGT・採血・剃毛など
入院中、検温・CGT(赤ちゃんの心拍とママのお腹の張りをはかる機械)は毎日、採血は週1回ありましたので、私にとっては日常でしたが、前日も引き続き行われていました。
私は永久脱毛をしていたので、剃毛を行う必要がありませんでした。
3.腹部エコー・手術部位のマーキング
主治医により、最終確認の腹部エコーが行われ、赤ちゃんたちの位置や様子を診てもらいました。
同時に、明日の手術部位にマジックらしきものでマーキングがされて診察は終了です。
今回は主治医と執刀医が異なっていたので、主治医とはここでお別れです。
ずっとお世話になっていた信頼できる良い先生だったので、とても悲しく不安でしたが、大学病院だとオペ日によってこのようなこともあるのでしょう。
4.手術関係者の紹介と説明
麻酔科医を訪れて、問診と明日の手術に関する説明を受けました。
また、手術室看護師さんがお部屋まで来てくださり、当日の説明をしてくださいました。
5.産婦人科看護師の説明とヒアリング
私は長期入院していたため、当日に限ったことではありませんでしたが、産婦人科の看護師さんが手術や出産後の入院生活について説明をしてくださいました。
産婦人科の看護師さんはほとんどの方が助産師資格をお持ちでした。
前日だけでなく、産後から退院まで、母乳やミルク育児の希望や心配なことなどを懇切丁寧にヒアリングしてくださいました。
6.21:00以降の絶食
翌朝9:00開始のオペだったので、前日21:00からは絶食になりましたが、水分は翌朝6:00くらいまで良かったように記憶しています。
近年では、特に水分摂取についてはルールが緩和されていると伺いました。
医療機関によっても差があると思いますので、各病院でご確認くださいね。
手術当日のスケジュール
- 6:00 起床・シャワー
- 7:00 更衣・検温・NST・点滴
- 8:30 夫と合流
- 9:00 手術開始
私は朝一番の手術枠だったので、起床後にシャワーを浴びて手術用の病衣に着替え。
産婦人科看護師さん3人が最後の検温・NST・点滴のルート確保をして、夫と合流。ストレッチャーに乗るといよいよ出発です。
手術の流れと出産の様子
- 手術関係者の紹介
- 局所麻酔
- 麻酔の効きを確認
- 尿管カテーテル挿入
- 切開
- 赤ちゃんと対面
- 縫合
オペ室のある階へ移動したところで夫とはお別れ。
さすが大学病院だけあり、手術室前には私以外にも10組以上の患者さんたちがストレッチャーで運ばれてきていました。
産婦人科看護師さんから手術室看護師さんにバトンタッチされ、オペ室へ運ばれるといよいよ手術!
不安と恐怖、今まで頑張った自分、もうすぐ赤ちゃんに会えるという期待。いろいろな感情が入り交じり泣きそうでした。
1.手術関係者の紹介
今回の手術関係者の紹介がありましたが、すでに面識のある産婦人科関係者以外の名前は多すぎて覚えられません。
私は双子出産だったので、産婦人科医2名、産婦人科看護師2名、麻酔科医2名、手術室看護師3名、小児科医2名、小児科看護師2名の合計13名が関わっていました。
2.局所麻酔
帝王切開はお腹の部分を切るので、下半身の局所麻酔をすることになります。
局所麻酔の前に、麻酔の痛みを軽減する麻酔を打ったので、私は全く痛くありませんでしたが、痛い場合もあるそうです。
点滴や麻酔の前の麻酔、本番の麻酔、と手術前から痛いことばかりですが頑張りましょう。
3.麻酔の効きを確認
氷を使って、局所麻酔部分から、胸の下あたりや一番遠い足先などまで感覚があるかどうか麻酔科医により確認されます。
冷たい感覚がなくなればいよいよ手術開始です。
4.尿管カテーテル挿入
術後はトイレへ行けないので、おしっこの管が通されます。
麻酔も効いていたので私は全く痛くありませんでしたし、看護師さんに言われるまで、入れられたことすら気づきませんでした。
5.切開
執刀医の「それでは始めますね」という声かけから始まり、「痛くないですか?」とすでに切ってから聞かれました。
痛くはありませんでしたが、切ってから聞かれるなんて怖いですね。
電気メスのちょっと焼け焦げたにおいがしました。私のお肉が焼けていたようです。
6.赤ちゃんと対面
手術スタートから10分ほどたったころ、「お腹押すね、ちょっと揺れますよ~」とお腹を押されたり、身体をゆさゆさと揺さぶられたりして双子兄がお腹から出てきました。
その1分後には、双子弟も無事にお腹から救出され、元気に泣いていました。
きれいになった赤ちゃんがお顔の近くに登場してくれたのですが、その後は小児科医たちとともにどこかへ行ってしまいました。
7.縫合
胎盤を取り出して、縫合です。こちらも痛みは全く感じません。
お腹の表面部分の皮膚は、医療用の糸やホッチキスではなく、傷口を寄せてテープでとめられていました。
抜糸などが不要で、表面は縫ったりしていないので、抜糸の手間や痛みもなく、傷跡が比較的きれいなようです。
テープでとめているだけなんて大丈夫なのかと不安でしたが、傷口が開いたりすることはなく大丈夫でした。
医療の進歩には本当に驚きますね。
手術終了後の様子
2020年秋、コロナ禍での出産だったため、術後は待合にいた夫と1分も話す間もなくストレッチャーでお部屋に運ばれました。
お部屋に戻るや否や、フットマッサージ機器や心拍などをモニタリングする機器が装着されました。
しばらくは麻酔が効いていたのですが、ここから傷の痛みと後陣痛に悶絶することに…。
私の場合は双子妊娠だったこともあり、大きくなり過ぎた子宮が収縮する際の後陣痛が予想をはるかに超えていました。
長男の時は経膣分娩をしていますが、後陣痛なんてほとんどよくわからないくらいだったのですが、どうやら双子妊娠+2回目ということで後陣痛はきつかったようです。
まとめ
- 帝王切開は立派なお産
- 手術中は全く痛みがなく、出産自体は楽
- 手術後の痛みは控えめに言って【地獄】
- わが子は本当に可愛く愛おしい
いかがだったでしょうか。
私は経膣分娩も経験していますが、今回の帝王切開出産を通じて、どんな方法であっても出産というものは素晴らしく尊いものだと改めて実感。
「帝王切開は楽」なんて言葉も聞いたりしますが、お腹を切る手術なので、100%安全である保障は一切なく、とても緊張感があったことも付け加えておきます。
そして、親子で壮絶な妊娠期間を乗り越え、お腹を切って命がけで産んだわが子は本当に可愛く愛おしいです。
どうかどうか、今、妊娠中のみなさんが無事ご出産されることを願っています。
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