妊娠がわかったときに働いている場合、「いつ職場へ報告すればよいか?」というのは多くの方が悩む内容ではないでしょうか。
その理由は、早く報告すればさまざまな配慮がしてもらえる一方で、万が一のことが身に起きてしまったら悲しい報告をしなければならないから。
私も二回の妊娠で職場への妊娠報告のタイミングは悩みましたが、いずれも妊娠初期に報告をしました。
というわけで今回は、職場へ妊娠初期に報告することのメリットやデメリット、妊娠報告のやり方、私が妊娠初期に報告した理由などを紹介します。
妊娠報告でお悩みのみなさんのお役に立てれば幸いです。それでは、一つずつ解説していきますね!
私の妊娠事情
まずはじめに、私の二度の妊娠発覚時がどのような状況だったかを簡単に。
さまざまなケースがあると思いますが、具体的な場面設定がある方がわかりやすいので紹介しますね。
一度目の妊娠
- 昇格直後
- 高齢妊娠
初めての妊娠がわかったときは、37歳の春で総合職の最上級に昇格したばかりのことでした。
昇格や昇進をした直後は、仕事へのやる気も大きくなっているタイミングだと思いますし、周りからの期待もそれなりにありますよね。
私も、やりたかった仕事ができる状態になっていたので、「今かぁ」と少し困ったなという思いを抱きました。
また、35歳以上の妊娠では卵子の老化によるさまざまな妊娠トラブルが発生しやすいので、当時37歳だった私は、このまま経過が良好にいけばよいけど…という不安もありました。
二度目の妊娠
- 高齢妊娠
- 仕事復帰直前
- 双子妊娠
- 切迫早産歴あり
二度目の妊娠がわかったのは39歳の春で、第一子の育休から仕事に復帰する直前のことでした。
このままいくと、育休明けから一年も経たずにまた産休に入るスケジュールになるので、このタイミングでの妊娠は内心かなり焦りました。
また、妊娠がわかった二週間後には双子妊娠であることが発覚し、即ハイリスク妊婦に認定。
第一子妊娠時に切迫早産で二か月半も妊娠した過去があることも重なり、育休は前倒しになることが容易に予想できました。
私が妊娠初期に職場報告した理由
- お腹の赤ちゃんのことを最優先したから
二回の妊娠のいずれも仕事をする上でのタイミングとしては好ましくなく、高齢妊娠で流産なども高確率で考えられる年齢でした。
そのため、個人的には非常に言い出しにくい状況だったのですが、それでも私が妊娠初期に職場へ報告をしたのは、お腹の赤ちゃんのことを最優先に考えた結果です。
先に述べた理由は、全て親である私側の言い分で、赤ちゃんには何の関係もないことです。
親になる意思を持って妊活をしていたわけですから、赤ちゃんの安全と健康を最優先に考えるのがベストだと私は考えます。
Memo:
妊娠をすると無意識・意識的に赤ちゃんを守ろうとする気持ちが芽生える場合がほとんどかと思います。
例えば、靴をヒールがないものにしたり、飲み物をノンアルコールやノンカフェインにしたり、お腹をさすったり。
また、つわりで体調が悪くなったりすると、トイレに行く回数が増えたり、仕事を休んでしまったりすることもあります。
そういった変化があると、周りはやはり気づき始めます。遅かれ早かれ、いずれバレます。
他人に噂話のネタを提供するよりは、先に自分からお知らせし、妊婦さんとして堂々と仕事する方が身体的にも精神衛生的にもよいのではないかと私は思います。
妊娠初期に報告することのメリット
- 仕事の内容や量を調整をしてもらえる
- 周りの理解や協力を得られる
- 引継ぎがスムーズに行える
- 上司・同僚からの信頼を得られる
早めの報告をすることで、お腹の中の赤ちゃんを守ることができる以外にも良いことがたくさんあります。
それでは、ひとつずつ解説していきますね!
1.仕事の内容や量を調整してもらえる
妊婦さんは法律によっても守られています。
会社は妊婦さんへさまざまな配慮をするよう決められており、労働基準法の母性保護規定において、医師の指導に基づいて、時差通勤、労働時間の短縮、休憩時間に関するものや作業の軽減などを要望することができます。
詳細はこちらの「厚生労働省の女性労働者の母性健康管理のために」をご参照ください。(引用:厚生労働省HP)
実際に私もこちらの制度を利用して、妊婦健診時の外出や休職をしていました。
私はもともとデスクワークでしたが、日常的に重い荷物を持ったり、運動量の多い業務内容をされている場合は、早めに報告することで配置転換や作業量を調整してもらえることがあります。
安定期といえども妊娠中の無理は禁物ですし、不安定な妊娠初期はなおさらです。
私は仕事で無理をしてしまい、とても後悔した経験がありますので、みなさんは後悔のないように過ごしていただきたいです。
私の失敗談はこちらの記事をご覧ください。
Memo:
会社によっては、法律に加えて医師の指導がなくとも、本人の希望で配慮を行っている場合もありえます。
妊娠がわかったら、上司や人事部へも問い合わせてみたり、就業規則を見直してみると良いですね。
2.周りの理解や協力を得られる
妊娠中は、定期の妊婦健診や突然の体調不良などで遅刻早退・欠勤をすることもあるでしょう。
そういった場合でも、周りが妊娠の事実を知っていることで変な誤解を生まず、理解を得られることが多いです。
また、自分の遅刻早退や欠勤で仕事にあけてしまった穴も、あけてしまうであろう穴も、上司や同僚がサポートしやすい状態になります。
周りの理解を得たうえで、産休に入るまでの間も、お互い気持ちよく仕事をしていきたいですよね。
私は、特に同僚の女性社員からたくさんの協力を得られ、周りの人たちには本当に助けられました。
3.引継ぎがスムーズに行える
早めに報告を行うと、マネジメントしている上司からにとっては引継ぎまでの期間が長くなり、同僚への急な負担も減り、適任の後任者をアサインしやすくなります。
もちろん報告するタイミングは決められたものではありませんが、自分以外のことを考えてみても、早めの報告は自分の仕事の負担を減らすだけではなく周りの人を助けることになります。
周りの協力を得ながら、後任者へもスムーズなバトンタッチを行い、産休に入りたいですね。
私も、早めの報告をすることで、後任者へ余裕をもって業務の引継ぎを行えました。
後任者に新しい人が加わってくれればよいかもしれませんが、もともとの業務と並行して産休者の業務を引き継いでいることも多いので、引継ぎ期間を十分とる責任はあると私は考えています。
4.上司・同僚からの信頼を得られる
妊娠はとてもおめでたいことなのですが、なぜか職場では周りの人を気遣うがあまり、言いにくい内容になってしまっています。
この現象については置いておいて、言いにくい話を早めにするということは、上司や一緒に仕事を進めていく同僚にとっては良いことです。
業務上で、あなたも一度は「もっと早く言ってくれれば対処できたのに…」と感じたことはありませんか?
バットニュースファーストという言葉があるように、報告しづらい内容をきちんと報告できる人というのは仕事をする上で信頼されます。
妊娠初期に報告することのデメリット
- 悲報をしなければならないリスク
妊娠初期に報告することのデメリットはこれだけなのではないでしょうか。
妊娠経過が思わしくなかった場合、おめでたい報告をした後に悲しい報告をしなければならない事態になります。
一般的に妊娠12週を過ぎると流産率はかなり低くなる傾向にありますので、不安感が大きい場合は、12週ごろ以降の報告を検討してみてはいかがでしょうか。
妊娠報告の流れ
- 直属の上司へ報告
- 直属の上司の上司へ報告
- 同僚へ報告
- 関係者へ報告
ここからは、私が実際に会社内へ報告をした際の順序や時期を紹介しますので、ぜひ参考になさってくださいね。
1.直属の上司へ報告
まずは、自分の直属の上司へ報告するのが無難です。
直属の上司をとばして、その上の上司にのみ連絡してしまうと、のちのち面倒なことになりかねませんので注意が必要です。
私の場合は、心拍確認ができた直後の妊娠8週に報告をしたのですが、一回目の妊娠時は課長へ、二回目の妊娠時は課長と部長へ同時に連絡をしました。
組織の大きさ、話しやすさ、信頼度合いなどを考慮して誰に報告するのか検討してみてはいかがでしょうか。
妊娠報告が自分の思わない範囲に広がってしまうのが嫌な場合は、素直に、具体的にそのことを伝えてみましょう。
2.直属の上司の上司へ報告
※以下わかりやすいように、直属の上司を課長、その上司を部長と置き換えて話をすすめていきますね。
部長への報告は、おそらく課長経由で部長の耳に入る場合が多いかと思いますが、心配であれば、部長への報告がどのように行われるか課長に確認しておくのがよいですね。
時期的には、課長への報告後、速やかに部長へ報告があり、課長・部長・私を含めて、今後の仕事の進め方、同僚への報告時期、産休までのスケジュールなどの確認が行われました。
また、私の会社では、課長または部長経由で人事部の関係者にも連絡が入ることになっていました。
3.同僚への報告
同僚への報告もあまりに遅すぎると業務上好ましくない状況になります。個人的には安定期に入ってからでは少し遅い気がします。
なぜなら、妊婦健診に加えて、妊娠初期はつわりや体調不良などの急な欠勤や遅刻早退等が発生する場合が十分に考えられますし、そうなると同僚に仕事をフォローしてもらわなければならなくなるからです。
理由を知っているかいないかで、相手側の感じ方がかなり異なってくると個人的には思います。
私の場合は妊娠12週ごろには、部内会議の時間の一部をもらって同僚へ報告と業務の説明などをしました。
4.関係者への報告
部内以外への関係者への報告は、業務の内容などにより報告のタイミングを考えればよいと思います。
基本的には産休に入る前にメールで後任者を紹介する形式が多いのではないでしょうか。
私の場合も、社内社外の関係者へは後任者の紹介をかねてメールで妊娠報告をしました。
この頃には、お腹も大きくなっているので、みなさんお気づきだとは思いますが、メールで構わないのできちんとご挨拶をしておきましょう。
まとめ
- 赤ちゃんのことを最優先に考えよう
- 自分のことだけでなく周りへの影響も考えてみよう
- 早めの報告にはメリットがたくさんある
- 報告はまず直属の上司にしよう
いかがだったでしょうか。
妊娠報告のタイミングは個人の価値観が大きく出る部分なので、早めの報告が絶対に正しい!とは言いませんが、妊娠中は自分の予想以上に身体に負担がかかります。
まずは赤ちゃんや自分の身体のことを考えて、次に仕事や周囲への影響を考えて、夫婦でもいつ報告するのが良いか考えてみてはいかがでしょうか。
みなさまが、健康で楽しいマタニティライフを送ることができるように願っています。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
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